2010年5月12日水曜日

コスメには2つの種類がある

前回のブログでも登場したボクの敬愛するアンドルー・ワイル博士。
美容好きな人はご存知かもしれませんが、統合医療の父といわれている方です。


統合医療とは何か?と申しますと、西洋医学と代替医療を組み合わせたものです。

これでも今ひとつわかりにくいですね。西洋医学はボクらが病気やケガをしたら、病院に行くきますよね。すると診療を受けて、薬が処方されます。ときには注射や点滴、手術をしたりするというあの一連の流れです。

代替医療とは大雑把に言うと、昔からのならわし。現代では中医学(漢方)やアーユルヴェーダなどもその仲間と捉えられますね。ハーブやアロマを用いたフィトテラピーなんかも入ると思います。あとは民間療法。のどが痛い時に焼いたネギを首に巻いたり、大根をハチミツにつけた汁を飲んだりとかする、おばあちゃんの知恵みたいなものも含まれます。

その2つを組み合わせて、人間が持つ自己治癒力を高めて病気に対処しようというのが統合医療といわれるものです。そして、その世界的な権威がアリゾナ大学の教授であるワイル博士なんですね。

博士の代表作である『癒す心、直す力』は世界的なベストセラーとなりました。ボクの愛読書でもあります。もともと植物が好きというのもあり、初めて読んだときにその考え方に深く共鳴しました。

彼の考え方の一例を挙げてみましょう。

あるところに細菌性の肺炎にかかった人がいました。その人に抗生剤を投与。するとその人は危機的な状況から脱しました。

普通は抗生物質が肺炎を治したと考えますが、ワイル博士はそうではないと言うのです。
つまり、細菌が多すぎて自分の免疫力が低下している時は、抗生剤によって数を減らすことが必要。数が減れば弱まっていた免疫力が高まって、自発的治癒力(spontaneous healing)によって病気が治った、と。

なるほど!とボクは思いました。まさに目からウロコです。

と同時にコスメもそんな感じだな、と思ったのです。現代の技術の粋を集めた最先端のコスメがあると同時に、オーガニックコスメに代表される緩やかに体に届くものもあります。

さて、あなたはどちらを選びますか?

2010年5月8日土曜日

地球交響曲第七番を観て

5月1日にオリジンズのOさんに誘われて、映画の試写会にうかがいました。それは、それは気持ちよく晴れた日で、絶好の試写(?)日和でした。場所は明治神宮。開場の数時間前から列ができるほど満員御礼ぶり。なんと高円宮妃の久子様もいらしており、その人気の高さがうかがわれました。
[caption id="attachment_710" align="aligncenter" width="300" caption="素晴らしく晴れた明治神宮"][/caption]

もったいぶりましたが、観た映画は龍村仁監督の『地球交響曲第七番~ガイアシンフォニー7~』です。第1章ではあの世界の歌姫・エンヤさんが取り上げられていたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

それで、なぜボクが誘われたのかというと敬愛するアンドルー・ワイル博士が映画に取り上げられていたから。前々から「尊敬しています!」と公言していたので、Oさんが手配してくださったというわけです。

さて、龍村監督についてはボクがくどくどと説明するよりもこちらこちらを参照するとよいかと。着物好きとしては帯で有名なあの初代・龍村平蔵さんのお孫さんということにひっかかりました。あ、失礼ですね。もちろん監督としての龍村氏の評判も存じていましたよ。

[caption id="attachment_711" align="aligncenter" width="300" caption="舞台挨拶には女優の中嶋朋子さん、俳優の宍戸開さん、油井昌由樹さんらが出席"][/caption]

それで、最近は仕事で映画を観ることも多く、いろいろ観ております。ただ、メッセージ性の強い作品はどちらかというと苦手な範疇に属することに気づいた、ボク。実は大丈夫かなあ?と、やや不安があったのも事実。(ごめんなさいOさん、関係者の皆さん)

根が単純なもので、わかりやすい方が好きだ!と、今まで思い込んでいた節もあり……。でも、それは杞憂でした。

なんというか押し付けがましくないんですね。でも、淡々と綴っているだけでもない。深く、深く考えられた末の映像であり、ナレーションであり、音楽であると。なんと約2時間にまとめられた映像は、撮影した全体の2%に過ぎないのだとか。龍村監督の映画もまた、帯と同じでていねいに、丹念に織り上げられていくという印象をもちました。やはりDNAなのでしょうか?

今回、映画に取り上げられた人々はこちらの3人。

まず、ボクが尊敬してやまない統合医療の父、アンドルー・ワイル医学博士。ワイルさんについてはまたお話しますね。

そして1986年にツール・ド・フランスで優勝後、散弾銃の事故によって瀕死の重傷を負いながら復活。そして1989年に再度優勝を果たしたグレッグ・レモン氏

環境教育活動家として活動するとともに、アマゾンの1500kmカヌー下りや人力と犬ぞりによる北極海横断の偉業を日本人で初めて成し遂げた高野孝子女史

なんでもそうですが、どんなに人に勧められても自分の感性と合わなければどうしようもありません。いい、悪いの問題でなくてね。本でも、格言でも、レストランでも、そしてコスメでも。

ボクはこの映画をとても好きになりました。今後もシリーズを追いかけたいと思います。

それで、監督が保つ距離感を「いいね」って言える人とは友人になれそうな気がします。

2010年5月4日火曜日

オトコが女性用コスメを使ってもいい?

よく「女性用のコスメを使ってもいいのでしょうか?」という質問があるのですが、そんな時、ボクは「もちろん!」とお答えしています。

今回はボクのコスメの性差に対する考え方をお話してみようと思います。

ボク自身、男性用を中心に、女性用も使っています。一般的に男性用はアルコールやメントールでスッキリ、さっぱりの傾向のアイテムが多く、どちらかというと乾燥気味でしっとりしたテクスチャーが好きなボクは女性用を選ぶことも多いのです。女性用といってもメイクではないので、スキンケアものなら違和感はありません。

ただ、これから夏になると話は別。汗っかきなもので、スースーするボディローションやペーパーなんてものも必需品になります。これは男性用でガッツリしたものの方が、満足感があるかも。女性でも使っている方、多いですよね。

女性用だからオトコは使えないって考えているとしたらもったいないです。また、その逆もしかり。自分がいいなと思えば、なんだって使っていいのです。香りが好き、質感が気持ちがいい、パッケージがインテリアにマッチする……など、どこか自分にしっくりする部分があれば、それはもうアナタが使うべきコスメなのです。

なかには“女性ホルモンに働きかける”なんていうものもあるかもしれません。それでも、気にいっているならいいじゃないですか。そもそもスキンケアやグルーミングの根底にあるものは心地よさ。ここでも言っていますが、自分の気分がアガるものを選ぶのが一番です。

ただ、クラランス メンで4/16に新発売されたジェルマンスール(150ml 5040円)は男性と女性の皮下脂肪の構造の違いに着目したアイテムです。女性よりも16%も厚い皮膚層にカフェインをいかに効率的に届けるかを考えて作られたものです。こうなると、女性用のものを使う必要性がなくなりますよね。


アイテムを使うその意味と心地よさを主軸に考えれば、男性用、女性用の違いはあまり気にならなくなるのではないでしょうか。つまり、コスメはアナタ用になっているか、いないかで選択するべきだとボクは思うのです。