突然ですが、ライター業、辞めます。
一部の方にはお話しをしましたが、
雑誌などでの仕事にある一定の制限を設けました。
とてもエラソーなんですけど、時間的にも体力的にも
キツくなってしまいまして。トシですね。
とはいえ、雑誌で仕事をしないというわけではありません。
今まで続けている連載は今後もやりますし、
新規の連載も引き受けていくつもりです。
ただし、入稿や校了の実作業、リース、取材の調整などの
いわゆる編集作業を含むものはお引き受けできなくなりました。
進行をしてくださる編集者の方がいて、
ボクは単に原稿を書く“執筆者”、
構成の相談に乗る “監修者”としてなら、
今後も変わらずにお手伝いすることが可能です。
もともと、雑誌を作りたくて飛び込んだ世界ですが、
今はいろいろあって男性美容研究家として活動しています。
そうすると、イベントやコンサルティングなど他の仕事もあり、
デザインのアップや出稿など未確定な要素で時間が直前まで決まらず、
且つ、長期的に緩やかに拘束される編集の仕事は難しくなります。
今までは人に会ったり、下調べのための取材や
マーケティングの時間をやりくりすることで
調整してきましたが、それも限界で。
やはり刺激的なインプットがないところに
魅力的なアウトプットはできないと思うのです。
話題の場所に行き、様々な人に会うことで今を感じる——
それができなければ、発信者として失格ではないか、と。
たとえば、ボクが編集だけを行うフリーランスという立場であったなら、
発売日や進行の違う雑誌を掛け持ちしていても
継続することはできたでしょう。
実際にそうしている先達もたくさんいらっしゃいます。
しかし、ボクの場合は、それができませんでした。
タイトルは「辞める」という後ろ向きともとられがちな表現ですが、
本人としてはいたって前向き。
「これからもっと仕事するぞー!」という意気込みです。
それでというかなんというか、
実は、新しい媒体を始めることになりました。
ひとつ何かを手放したら、ひとつ新しいものが手に入った感じ。
人生っておもしろい。
こちらはまた、近々、発表できると思います。
でも、今回はあまり抱えすぎずに人にお任せしたいと思います。
振り分ける、それが今回、ボクの仕事のミッションです。
自分でやった方がラクだし、早いこともあるのですが、
それでも、そろそろ人に託す、そんな時期が来ているのだと思います。
これからも皆さんには助けていただくこともたくさんあると思います。
新生・藤村岳をどうぞよろしくお願いいたします。