で、ボクがひとつ違和感を覚えたのが標題にもつけた“経歴詐称は悪いが、整形は悪くない”ということです。
ハーバードでMBA取得や、パリ第一大学への留学……という数々のウソを堂々とプロフィールで公表していたことは責めを負うべきでしょう。
彼を擁護するわけではありませんが、
でも、(もし彼がしていたとしても)整形ってそんなに非難されることでしょうか?
以前、日経ウーマンオンラインのモテる美容学という連載で
整形なんて、したければ、すればいい!
というコラムを書きました。
そこでも述べたのですが、整形は身だしなみを整える最たるものだと。
自分の体だけでなく、心の状態までをもよりよくするために行う整形は決して悪いことでない、というもの。詳細はリンク先をご参照くださればと思います。
主に女性に向けて書きましたが、男性にも当てはまります。
印象をよくするためにファッションを見直すなんてジョン・F・ケネディだってやっていました。
不快な体臭や口臭を防ぐためにケアをすることもスメハラ対策として今、とても重要視されています。
たしかに、ウソをつくのはよくありません。明らかに取っていない学位を持っていると言うのは、悪いこと。でも、自分をよく見せようと努力する姿勢を責められるでしょうか。
シークレットブーツを履いていたという指摘もありますが、それだって、彼なりの努力でしょう。
世の男性達が普通に行っている美脚に見せるため裾がテーパードしているパンツを履くこと。普通に売り場に並んでいるのですが、これもだめ?
ぽっこりお腹を隠すための補正機能のある男性用下着も詐欺?
眉毛を整えて、キリリした目もとを作るのも印象操作?
それより何より、メイクしている女性に対して「ウソつき!」と断罪しますか?
ヒールのある靴を履いている女性は、身長詐称なの?
こういうことを言うと、
メスを入れる整形と、着る・履くだけのことを一緒にするな、という指摘をしてくる人が出てきます。
でも、なぜ?
メスを入れてまで印象を変えるのは悪いことで、足長に見えるパンツを履くのは許されるとしたら、どなたか、その基準を教えてもらえないでしょうか?
ボクにはそこに明確な違いを見いだすことができません。
見た目を変える努力をすることを、ボクは決して悪いことだと思いません。
むしろそんな努力もせず、「外見より内面を見ないやつが悪い」とか「男は黙って」と平気で言ってしまえるような、そんな古くさい価値観を持つ人たちが怖いです。
だって、外見が不潔で生理的に嫌われてしまったら、そんな人の内面なんて見てもらえませんよ。
無論、言うことも聞いてもらえません。
だから、自分をよりよく見せよう、人前に出るのだから、意見を聞いてもらえるようにと努力をしたその姿勢まで、揶揄されなくてもいいはず。
イジメの様相を呈してきた近頃、気持ち悪いなあと思ったので、ちょいとしたためてみました。
Profile
男性美容研究家・エッセイスト
藤村 岳 Fujimura Gaku
*新刊『一流の男はなぜ爪の手入れをするのか?』を上梓!
http://goo.gl/nXIUNs
http://tkj.jp/book/?cd=02525901
『男の身だしなみ100の基本』はこちら
http://goo.gl/2uclP
https://www.ei-publishing.co.jp/magazines/detail/mook-406239/
○オスカープロモーションに所属しました
http://www.oscarpro.co.jp/
○DANBIKEN~男性美容研究所~
http://danbiken.net/
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http://www.facebook.com/profile.php?id=100001596815629
○All About
【男のコスメ・スキンケア】ガイド
http://allabout.co.jp/gs/menscosmetic/
男性美容研究家
1973年、東京生まれ。大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集を行い、ハーブやアロマテラピーの知識を得る。そんな中、男性が読む美容記事を日々ヒゲを剃らない女性が書くことに違和感を覚え、独立。シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動中。総合情報サイト『All About』にて「メンズコスメ」のガイドも務め、数々のテレビ番組やラジオなどの出演のほか、講演・イベントなども行う。
また、コンサルタントとしてコスメの開発に携わる。その他、男性用コスメのマーケティングやコンサルティングも行う。国内外のスパを訪れ、男性が楽しめるスパ・エステについても造詣が深い。
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